ここでは、Meadow インストール後のはじめにしなくてはならない設定を扱います。 自分が使っているのをもとにしていますが、 自分のもいろんなとこでみつけた設定などを、あわせて少し変更したりしたものです。 1999 年 UNIX USER 9 月号 の特集 Windows でも UNIX を使いたい ! をはじめに参考にした影響で、その設定と同様なところが多くあります。 ただ、そのころの Meadow のバージョンが 1.00 で、今は 1.15 (特に記述がない限り、本ページの情報は Meadow 2 以降でも有効です) ということで随分変わってしまったかも。より自分好みの設定と化しています。
Emacs ( Meadow も Emacs のうち ) の設定は、 一般的にホームディレクトリにある .emacs というファイルに Emacs Lisp と呼ばれる言語を用いて記述します。これは Emacs の起動の際に読み込まれ、反映されます。 なお、ホームディレクトリは Meadow をインストール した際に最後に指定したディレクトリです。
バージョン 1.15 では、インストールディレクトリに、dot.emacs.ja という .emacs のサンプルが付属します。これを使うのも良いかと思います。 そのさいには、dot.emacs.ja を .emacs というファイル名に変更します。 なお、Windows では、".(ピリオド)" で始まるファイル名は扱いがやや難です。 エクスプローラなどでファイル名を変更しようとして、"." で始まるファイル名を入力しても受け付けてもらえません。 したがって、コマンドラインで変更します。 以下は、dot.emacs.ja をホームディレクトリ D:\personal にコピーする場合のコマンドです。ホームディレクトリは、 適宜ご自分の環境に合ったものに読み替えてください。
Meadow を再起動すれば、その設定ファイルが読み込まれ、 起動後に反映されます。新しく Meadow を使い始めるなら、このサンプルをベースに、 必要に応じて今後適当に変更を加えていくのがよいでしょう。 そうでなければ、前のバージョンまでに使っていたものを、 そのまま使うと良いと思います。 なお、サンプルを使用する場合、 以下で扱う設定の中には、すでにサンプルファイル内で設定済みのものがあります。 .emacs の編集の際には重複に注意してください。
普段日本語の Windows アプリケーションを使っていると、 不思議に思われるかもしれませんが、Emacs は様々な言語に対応しています。 最低限日本語を使うためには、以下の記述をおこないます。
<注意> Meadow バージョン 1.10 では、 .emacs の 2 行目に (set-default-coding-systems 'sjis-dos) を記述します。 これがないとデフォルトで UNIX 改行 ( LF 改行 ) が使用されるためです。 1.15 以降では必要ありません。
そして、一旦 Meadow を終了し ( C-x C-c )、 再び起動します。もし正しく .emacs ができていれば、 再起動後、日本語の扱い、MS IME による漢字変換も可能になります。 うまくいかないときは、 .emacs の置き場所がホームディレクトリであるかどうかなどをチェックします。 また、.emacs 自体の内容に誤りがある場合は、 Meadow の起動時にエラーがエコー領域 ( 最下行 ) に表示されます。 うまくいっていれば、日本語が入力できますので、 以下を .emacs に追加します。
そして、文字コードを JIS に変換後、C-x C-s で保存します。 JIS へ変換するためには、 M-x ( Esc を押した後、x を押す ) の後、 set-buffer-file-coding-system とミニバッファに入力し、enter キーを押します。 文字コードを聞かれるので、iso-2022-jp-dos と入力し enter キーを押せば OK です。 詳しくは 6.1 文字コードの変更 を参照してください。
これで最低限の設定は終了しましたが、おそらくフォントをもう少し見やすく... という方が多いと思います。これについては、True Type フォントとともに BDF フォントについても 3.1.2 フォント設定でとりあげています。