Windows では Shift-JIS、UNIX では EUC-JP、さらに最近では、 Unicode など、日本語を扱うための文字コードは多彩になっています。 テキスト行の区切りをあらわす改行コードも異なります。Windows では CR/LF 改行、 Mac では CR 改行、UNIX では LF 改行とばらばらな状況です。
Windows 上でメモ帳でファイルを開いたら改行されずに横へずらずらと テキストが表示された経験をしたことのある人も少なからずいると思います。 これは、改行コードの違いのためです。あるいは、 文字が変なカタカナや漢字、記号が並んだように表示されたことはないでしょうか ? これは文字コードの違いのためです。Emacs では、日本語文字コードだけでなく、 各国の文字コードが使用できます。また、 テキストの文字コードを変更して保存することも可能です。
現在の編集中のファイルの文字コードは、モード行 (Emacs のウィンドウ ( フレーム ) の下のほうの反転した行) をみることでわかります。モード行の [--] の右側のアルファベットが あらわします。E : EUC-JP、S : Shift_JIS、J : JIS です。 改行コードはアルファベットの後ろに "\" があれば Windows の CR/LF 改行、 "(Unix)" とあれば UNIX の LF 改行であることを表します。"(Mac)" である場合は Mac の CR 改行を表します。
Emacs では、編集中のバッファのテキストの文字コードを変更する コマンドが用意されています。従って、ファイルの文字コードを 変更したいのであればそのファイルを開き、そのバッファで、 コマンド M-x set-buffer-file-coding-system を実行します。 Coding system for visited file: と聞かれるので、 適当なものを入力します。ここで space を入力すると、 ファイル名の補間のときのように候補が表示されます。 Windows 改行で EUC に変換するのであれば euc-japan-dos、 Shift-JIS なら shift_jis-dos のようになります。この文字コード名の後の dos や unix、mac というのがそれぞれの改行コードを意味します。