ここでは、旧 Windows で Mule を使うのページで説明していた内容と、 おまけに CSS を編集することにも触れます。 パッケージとあるのは、なんらかの機能を果たす、 プログラムの集まりと考えればよいでしょう。
それでは、実際に Emacs で HTML を編集するところです。 Emacs では、lisp というプログラミング言語により、 その機能を拡張することができます。 たとえば、ここで扱う html-helper-mode なら、 タグを色付けして、編集しやすくすることが可能です。 なお、HTML を編集するためのパッケージには、yahtml などもあります。 筆者はそちらへ YaTeX モード (組版システム LaTeX 用のモード) ともども移行しようかと考える今日このごろでした...
まずは、HTML 編集のための Emacs-lisp パッケージを入手します。 Nelson Minar 氏による html-helper-mode を、 http://www.santafe.edu/~nelson/tools/ ( 英語です ) から入手します。必要なのは、 tempo.el と、 html-helper-mode.el です。 ダウンロード後のファイルの置き場所については、 4.1 パッケージの追加方法 を参照してください。
新しい機能を追加したら、それを設定しなくてはいけません。 やはり、.emacs を開いて、以下のように書き込んでください。 この設定をすれば、自動的に先ほどの 2 つのファイルが読み込まれ、 html という拡張子のファイルを開くと、自動的に html-helper-mode になります。なお、以下の設定は、Emacs 20.x でも Mule でも同様です。 ( Mule では 4.1 のようにロードパスを追加する必要があるのをお忘れなく !! )
(autoload 'html-helper-mode "html-helper-mode" "Yay HTML" t) (setq auto-mode-alist (cons '("\\.html$" . html-helper-mode) auto-mode-alist))
まずは次の一行を追加してください ( Mule の場合など、 ほかで記述していればいりません )。
(if window-system (require 'hilit19))
とりあえずは、色が変わるようにしたいのですが、 新しく編集しても色は変わりません。手動で、Ctrl-Shift-l を打ってみてください。色の変化が反映されます。 Ctrl-Shift-l は、コントロールキーを押しながら、 Shift キーと L のキーを同時に押すという意味です。
Web ページの場合、更新した日付を入れるということがよくありますが、 これは、それを自動的にしようというものです。 毎回更新のたびに、Last Update:xxxx/xx/xx なんていうのは面倒です。 そこで、HTML ファイルを編集し、セーブしたときに、 自動的に更新日を入れる方法です。設定ファイル .emacs に以下の一行を加えてください。先ほどの設定 ( 2. 必要な設定 ) の次の行がよいでしょう。
(setq html-helper-do-write-file-hooks t)
あとは、自動で更新日時を入れてほしい HTML ファイルの希望の場所に、
<!-- hhmts start -->
<!-- hhmts end -->
というコメントを入れます。
そして、セーブすると、その間に、
Last modified: Fri Dec 03 17:49:32 1999
のような文字列が入ります。
CSS 編集用のモードとして、 css-mode ( http://www.garshol.priv.no/download/software/css-mode/ ) が、Lars Marius Garshol 氏により作成されています。 css-mode.el をダウンロードしたら、さきほどと同様に、 css-mode とでも名前を付けたディレクトリを作り、これを保存します。 ( 必要な設定は、4.1 に従っておこないます ) そして、以下の設定を .emacs に追加すれば .css の拡張子を持つファイルを開くと、 自動的に css-mode にかわります。
(autoload 'css-mode "css-mode") (setq auto-mode-alist (cons '("\\.css$" . css-mode) auto-mode-alist))
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Last modified: Fri Jan 04 00:13:57 2002
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