使用するフォントは True Type フォントと BDF フォントが考えられます。 True Type フォントは Windows に含まれているものを使用するため、 設定を追加するだけで使用できます。一方 BDF フォントは、 UNIX を使ったことがある方ならおわかりでしょうが、 UNIX 上の Emacs や Mule でのフォントと同じものです。 バージョンが 1.1 のものが IRIX ( たまたま自分が知っているのがこれなのです ) の Mule や Emacs のフォントを想像していただければよいと思います。 ご存知ない方は、下のキャプチャを参照してください。
また最近では Linux で見慣れた方も多いかもしれないフォントがバージョン 1.2 で、下のキャプチャを参照してください。
一方 True Type フォントを使用した場合は下のキャプチャのような感じになります。
個人的には、BDF1.1 が一番落ち着く(?)んだけど。好みのものを選びましょう。 また、これらのフォントを切り替えるようにすることも可能です。
Windows なんだから Windows の True Type フォントを使おう ! といった方や BDF フォントが使いたいんだけど、 ダウンロードサイズが大きくて入手しずらいって方のために、 以下に簡単な True Type フォントの設定方法について説明します。 BDF フォントについては後述します。.emacs に以下の内容を追加します。
(create-fontset-from-request "ttfontset" '((width . 8) (height . 16) (fixed . t) (italic . nil)) '((family . "Courier") (family . "MS ゴシック")))
family のところに使用したいフォント名をいれれば OK です。 MS 明朝やほかのフォントを設定してみてもよいでしょう。 フォント名がわからないなら C:\WINDOWS\FONTS\ ( 95, 98, Me, XP ) や、 C:\WINNT\Fonts\ ( NT, 2000 ) を参照してみてください。 そしてさらに上記記述よりも後に以下を追加します。 フォントが関係しているのは (font . "ttfontset") のところだけですから後は適当に省くなりしてください (3.4 参照)。
(setq default-frame-alist '((foreground-color . "black") (background-color . "ivory3") (top . 2 ) (left . 365) (width . 80) (height . 43) (font . "ttfontset")))
ttfontset の部分の名前を変えて複数作成しておけば、 それらを切り替えて使うことも可能になります。 フォントの切り替えについては後で説明します。
ここは他に比べてかなり手抜きな説明です。 BDF でもっと UNIX っぽいみかけ (!?) にしたい方のために...。 まず、BDF フォントを入手してください。 ftp://ftp.gnu.org/gnu/intlfonts/intlfonts-1.1.tar.gz で入手できるので、 これをダウンロードします。そして Meadow のインストールしたディレクトリ ( ここでは D:\usr\local\Meadow\ ) の中に、fonts\bdf1.1 ディレクトリを作成し、 そこでダウンロードしたアーカイブを解凍します。 そして .emacs に以下を追加します。
(w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-latin-iso8859-1" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/European/etl16-latin1.bdf" 1) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-latin-iso8859-2" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/European/etl16-latin2.bdf" 1) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-latin-iso8859-3" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/European/etl16-latin3.bdf" 1) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-latin-iso8859-4" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/European/etl16-latin4.bdf" 1) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-japanese-jisx0212" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/Japanese/jisksp16.bdf" 0) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-japanese-jisx0208" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/Japanese-X/jiskan16.bdf" 0) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-latin-jisx0201" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/Japanese-X/8x16rk.bdf" 0) (w32-auto-regist-bdf-font "bdf16-katakana-jisx0201" "d:/usr/local/Meadow/1.14/fonts/bdf1.1/Japanese-X/8x16rk.bdf" 1) (new-fontset "intlfonts" '((ascii . "bdf16-katakana-jisx0201") (latin-iso8859-1 . "bdf16-latin-iso8859-1") (latin-iso8859-2 . "bdf16-latin-iso8859-2") (latin-iso8859-3 . "bdf16-latin-iso8859-3") (latin-iso8859-4 . "bdf16-latin-iso8859-4") (japanese-jisx0212 . "bdf16-japanese-jisx0212") (japanese-jisx0208 . "bdf16-japanese-jisx0208") (latin-jisx0201 . "bdf16-latin-jisx0201") (katakana-jisx0201 . "bdf16-katakana-jisx0201"))) (setq default-frame-alist '((foreground-color . "black") (background-color . "ivory3") (top . 2 ) (left . 365) (width . 80) (height . 43) (font . "intlfonts")))
setq default-frame-alist のところは、 フォントが関係しているのは (font . "intlfonts") のところだけですから後は適当に省くなりしてください ( 3.4 参照 )。
上記設定の内容は UNIX USER の記事での設定に少し変更を加えたものですが、 詳細は、記事内容が筆者の小関氏の Web ページ で公開されていますので、そちらを参照してください。
Netinstall を利用しても BDF フォントがセットアップできるようになりました。 ほんと、便利なものが用意されていて、初心者にも大助かり。ここでは、 これまでどおり、自力でセットアップする方法 (といってもサンプルを利用するのですが) と、Netinstall による方法を紹介します。
BDF 1.1 と切り替えて使用したい場合や Netinstall を使用しない場合は、 自分でセットアップします。 といっても設定はサンプル設定ファイルに用意されているため、 そんなに難しくはありません。
dot.emacs.ja に書かれている入手先からフォントをダウンロードし、 d:/usr/local/Meadow/1.15/fonts/ に展開します。 そして、dot.emacs.ja の 70 行目から始まる設定を .emacs にコピーし、 コメントアウトをはずします ( とりあえず各行の頭の ;; を消します )。
(defvar bdf-font-directory "c:/MEADOW/intlfonts-1.2")
の部分を自分の環境に合わせて書き直し、さらに .emacs
の以下の部分を変更して Meadow
を再起動すれば、フォントは BDF1.2 になっているはずです。
;; 初期フレームの設定
(setq default-frame-alist
(append (list '(foreground-color . "black")
'(background-color . "LemonChiffon")
'(background-color . "gray")
'(border-color . "black")
'(mouse-color . "white")
'(cursor-color . "black")
;; '(ime-font . "Nihongo-12") ; TrueType のみ
'(font . "bdf-fontset") ; BDF
;; '(font . "private-fontset"); TrueType
'(width . 80)
'(height . 40)
'(top . 100)
'(left . 100))
default-frame-alist))
BDF 1.1 と切り替えて使用しない場合や、より楽にセットアップしたい方は、 こちらを使用します。
setup.exe をはじめに Meadow をインストールしたときのように起動します。 intlfonts と misc をインストールしてください。このとき、 そのほかインストール済みの Meadow と apel、elp は Keep、それ以外は Skip を選択します。なお elp のインストールがまだの場合は、 ここで選択してインストールしておいてください。なお Meadow などは Full/Part を一度クリックしないと表示されないかもしれません。
インストールが無事終われば、.emacs の以下の部分を変更してください。
(setq bdf-use-intlfonts16 t) (setq default-frame-alist (append (list '(foreground-color . "black") ;; '(background-color . "LemonChiffon") '(background-color . "gray") '(border-color . "black") '(mouse-color . "white") '(cursor-color . "black") ;; '(ime-font . "Nihongo-12") ; TrueType のみ '(font . "intlfonts16") ; BDF ;; '(font . "private-fontset"); TrueType '(width . 80) '(height . 40) '(top . 100) '(left . 100)) default-frame-alist))
これで、Meadow を再起動すればフォントが BDF 1.2 かわっているでしょう。 もし、うまく行かない場合は、再度 .emacs をチェックしてみてください。 あるいは setup.exe を起動して、 必要なパッケージがインストールされていることを確認してみてください。
default-frame-alist の font に起動時や、 新しいフレームを開いたときのフォントを設定しますが、 複数のフォントセットを定義すれば、実行中にフォントを切り替えることができます。 Shift キーを押しながら、マウスの左ボタンをクリックします。 Fontset > を選択し、フォントセットの名前を選べば、 表示に反映されます。
[ Last modified: Wed Jan 02 23:33:18 2002 ]