3.1.1 Meadow

ここでは、Meadow インストール後のはじめにしなくてはならない設定を扱います。 自分が使っているのをもとにしていますが、 自分のもいろんなとこでみつけた設定などを、 あわせて少し変更したりしたものです。 1999 年 UNIX USER 9 月号 の特集 Windows でも UNIX を使いたい ! をはじめに参考にした影響で、その設定と同様なところが多くあります。 ただ、そのころの Meadow のバージョンが 1.00 で、今は 1.15 ということで随分変わってしまったかも。より自分好みの設定と化しています。

.emacs

Emacs ( Meadow も Emacs のうち ) の設定は、 一般的にホームディレクトリにある .emacs というファイルに Emacs Lisp で記述します。これは Emacs の起動の際に読み込まれ、反映されます。 ホームディレクトリがどこかについては、 2.4.1 ファイル操作 の後半でも触れていますので参照...。

サンプル設定ファイルの使用

なおバージョン 1.15 では、インストールディレクトリに、dot.emacs.ja という .emacs のサンプルが付属します。これを使うのも良いかと思います。 そのさいには、dot.emacs.ja を .emacs というファイル名に変更します。 なお、Windows では、".(ピリオド)" で始まるファイル名は扱いがやや難です。 エクスプローラなどでファイル名を変更しようとして、"." で始まるファイル名を入力しても受け付けてもらえません。 したがって、コマンドラインで変更します。 以下は、dot.emacs.ja をホームディレクトリ D:\personal にコピーする場合のコマンドです。ホームディレクトリは、 適宜ご自分の環境に合ったものに読み替えてください。 D:\usr\local\Meadow>copy dot.emacs.ja D:\personal\.emacs Meadow を再起動すれば、その設定ファイルが読み込まれ、 起動後に反映されます。新しく Meadow を使い始めるなら、 このサンプルをベースに、適当に変更を加えていくのがよいでしょう。 そうでなければ、前のバージョンまでに使っていたものを、 そのまま使うと良いと思います。 なお、サンプルを使用する場合は、 以下で扱う設定のなかには、すでにサンプルファイル内で設定済みの内容があり .emacs の編集の際には重複に注意してください。

ファイルの作成

新しくファイルを作成する場合は、C-x C-f で、~/.emacs と入力してバッファを開きます。次の「日本語を使う設定」 での記述をし、C-x C-s で保存します。なお、 日本語を記述する場合は、.emacs の文字コードを JIS にしなくてはなりません。 これについては後で述べます。

日本語を使う設定

最低限日本語をつかうためには、以下の記述があれば OK です。

(set-language-environment "Japanese")
(mw32-ime-initialize)
(setq default-input-method "MW32-IME")

<注意> Meadow バージョン 1.10 では、 .emacs の 2 行目に (set-default-coding-systems 'sjis-dos) を記述します。 これがないとデフォルトで UNIX 改行 ( LF 改行 ) が使用されるためです。

そして、一旦 Meadow を終了し ( C-x C-c )、 再び起動します。もし正しく .emacs ができていれば、 再起動後、日本語の扱い、MS IME による漢字変換も可能になります。 うまくいかないときは、 .emacs の置き場所がホームディレクトリであるかどうかなどをチェックします。 また、.emacs 自体の内容に誤りがある場合は、 Meadow の起動時にエラーがエコー領域 ( 最下行 ) に表示されます。 うまくいっていれば、日本語が入力できますので、 以下を .emacs に追加します。

(setq-default mw32-ime-mode-line-state-indicator "[--]")
(setq mw32-ime-mode-line-state-indicator-list '("[--]" "[あ]" "[--]"))

そして、文字コードを JIS に変換後、C-x C-s で保存します。 JIS へ変換するためには、 M-x ( Esc を押した後、x を押す ) の後、 set-buffer-file-coding-system とミニバッファに入力し、enter キーを押します。 文字コードを聞かれるので、iso-2022-jp-dos と入力し enter キーを押せば OK です。 詳しくは 5.1 文字コードの操作 を参照してください。

これで最低限の設定は終了しましたが、おそらくフォントをもう少し見やすく... という方が多いと思います。これについては、True Type フォントとともに BDF フォントについても 3.2 Meadow でのフォントの設定 でとりあげています。

2. 初心者編     3. 設定編     With Emacs     4. 機能拡張

[ Last modified: Wed Jan 02 23:28:42 2002 ]


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