Mac OS X はベースは BSD UNIX。従って、UNIX と同様ターミナルから コマンドを実行できます。ここでは簡単にターミナルの使用法についてみていきます。 なお、Mac OS X 10.3 からシェルには bash が使用されています。 bash については次の節 シェル - bash で説明します。
Mac OS X はベースが UNIX であるため、ファイルシステムも UNIX で使用される "/" (ルート) を最上位としたツリー構造となっています。 存在するディレクトリや違っている部分もありますが、UNIX 同様と考えて良いです。
ファインダーなどを使っていると、 平面的にハードディスクのアイコンが並んでいて Windows と同じようにも見えますが、 これはファインダーがそう見せているだけで、実際には /Volumes に実体があります。 (より正確には、システムボリュームは "/" (ルート) にリンクが張られています。 これ以上はパーティションのマウントなどの知識が必要です。)
Mac OS X では、複数のユーザをサポートするため、 各ユーザごとにホームディレクトリが明確に決められています。ホームディレクトリは "/Users" 以下に各ユーザごとにディレクトリが用意されています。 他の UNIX では、"/home" 以下にホームディレクトリがあることが多いです。
UNIX 同様に Mac OS X でも "/" をディレクトリの区切りとした表記を行います。
Mac OS X では "/" 以外のパス区切り文字も使用されています。 下のように、ファイル情報に表示されている場所のところを見ると、 ":" が使用されています。 元来はこちらが使用されていたのではないでしょうか (Mac OS 9 時代はあまり詳しくありません、あしからず)。 しかし、シェルでは "/" を共通して使用します。 Mac OS X になって "/" が使用されるケースが増えたのでしょうか ?
ターミナルを起動するには、Applications の中の Utilities フォルダにある Terminal をダブルクリックします。
ターミナルが起動し、以下のようなプロンプトが表示されます。
なお、この表記は設定によって変わりますが、 コマンド入力待ち状態になることに変わりはありません。
なお、Mac OS X 10.3 のターミナルでは、Linux などで使用されている bash がシェルとして使用されています。シェルとは、 OS に対してコマンドをユーザが指定するためのインタフェースになるもので、 他には tcsh、ksh など、いくつかあります。シェルごとに操作が一部異なったり、 シェルによって提供される機能が異なっていたりします。
後は、bash と同じ説明になりますので、 シェル - bash に読み進めてください。