UNIX のグラフィックスといえば、X11。Mac OS X の GUI は X では構成されていませんが、Panther になって正式に X11 がサポートされました。といっても日本語を使うにはまだまだ一苦労です。 ここでは、UNIX にアクセスした際の利用という条件付で X サーバを使う場合に簡単に日本語を使う方法をまとめます。
自分の環境でやりたいことは、ローカルネットワークにある Linux マシンに Mac OS X からアクセスし、設定の編集などを行いたい ! というもの。 そこで早速 Mac OS X Panther に付属の X11 をセットアップしたわけです。 ということで今回の条件は Mac OS X ローカルのみでの話ではなく、 Linux マシン(おそらく他の UNIX でも良い)があることが前提なのです。 別にリモートのサーバでも良いのですが、 ネットワークリソースが馬鹿にならないので考えないでおきます。
通常リモートの UNIX マシンにアクセスしてウインドウを飛ばす場合、 アクセス側の X サーバを用います。Mac OS X ではこれでは、 日本語がうまく表示されません。ここでは、UNIX マシン側のフォントサーバを使用して、日本語を表示させることにします。 100 % 正しく表示されるかというと、そうでない部分もありましたが、 基本的には大丈夫かと思います。
以下のように Linux サーバ側の /etc/x11/fs/config にある xfs の設定を変更します。 変更箇所は、「no_listen = tcp」 という項目をコメントアウトするのみ。
さらに、xfs を起動するスクリプトを編集します。chkconfig により linux 起動時のサービスが管理されている場合、以下のように xfs サービスの start 該当部分の xfs デーモン起動コマンドに 7100 番ポートを使うように指定します。7100 番は xfs のデフォルト tcp ポートです。
後は、xfs を再起動します。が、なぜか xfs をリスタートさせても うまく Mac 側から接続できませんでした。 結局 linux ごと再起動させました。何か他のサービス関連してましたっけ ??
Linux 側の準備ができれば、Mac OS X から早速アクセスしてみます。 telnet 等で Linux にログインし、X サーバを設定します。
Mac OS X 側で X11 を起動し、サーバを使用する許可を出します。
続いて 「kterm &」などとして起動してみてください。 いかがでしょう ? ちゃんと kterm のウインドウが表示されたでしょうか。 EUC で保存された日本語のファイルなどを less で表示してみて日本語が表示されるかどうかを確認してみてください。
ひとつ気づきました。Emacs を立ち上げ、いざ Wnn で日本語入力をしようとして 「Ctrl-\」 を入力すると... 何も起こらない。「\」のみ入力しても バックスラッシュ(もしくは円記号)が表示されない。 Mac OS X のローカル xterm にも 「\」 が入力できない。 どうやらキーマップの設定に関係があるのか。 ここで、ウェブを調べているとどうやら Option (Alt) - \ で入力できることがわかった。 Wnn も Ctrl-Option-\ で無事に日本語が入力できました。