Emacs は単なるエディタではありません。ここでは Emacs 上で動作する Wanderlust を取り上げてみたいと思います。 このページ、作成し始めたのがもうずいぶん前で、作成した当時の Wanderlust のバージョンは 2.4.x だったのです。ということで、 ずいぶんかかりましたがようやく公開となりました。 ず〜っとまってくださった方々 (おられるかな ?) お待たせいました。 なお、自分の Meadow は 1.15 pre 版になっちゃってます(ーー;)
まずは、Wanderlust を使用するために必要なパッケージを追加するところから 始まります。ここでは、2.8.1 を対象とします。 まず、Wanderlust 本体以外に必要な以下のパッケージを入手します。 これらのパッケージは YAHOO eGroup 共有フォルダ emacs21-users-ja で公開されているものをもちいるとよいです。
apel 10.3 | apel-10.3-for-Meadow1.14-1.tar.gz |
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flim 1.14.3 | flim-1.14.3-for-Meadow1.14-1.tar.gz |
semi 1.14.3 | semi-1.14.3-for-Meadow1.14-2.tar.gz |
また、Wanderlust 本体として ftp://ftp.gohome.org/wl/ から wl-2.8.1.tar.gz を入手します。 これらを site-lisp ディレクトリで解凍します。 <ごちゅうい>以下ではブラウザの改行状態によっては、 途中に改行が入って見えますが、実際は一行で入力してください。 D:\usr\local\Meadow\1.14\site-lisp>tar zxvf apel-10.3-for-Meadow1.14-1.tar.gz D:\usr\local\Meadow\1.14\site-lisp>tar zxvf flim-1.14.3-for-Meadow1.14-1.tar.gz D:\usr\local\Meadow\1.14\site-lisp>tar zxvf semi-1.14.3-for-Meadow1.14-2.tar.gz D:\usr\local\Meadow\1.14\site-lisp>tar zxvf wl-2.8.1.tar.gz
site-lisp ディレクトリで解凍が完了すれば、Meadow はこれらの lisp を読み込むことができますので次に .emacs ほかの設定をおこないます。
Wanderlust の設定は .emacs と .wl に設定をおこないます。 また、ほかにも .addresses、.folders など複数のファイルを必要とします。 詳細は、Wanderlust のサイトで公開されているマニュアルを参照するとよいでしょう。 また、解凍したディレクトリの samples/ja に含まれる設定サンプルも役に立ちます。 ここでは、必要と考えられた点をまとめておきます。
.emacs には、Wanderlust をロードするための記述を行います。 以下では、HTML メールに W3 (Emacs 上で動作するブラウザです) を使用しないようにしています。
(setq mime-setup-enable-inline-html nil) ;;for non use of W3 (load "mime-setup") (autoload 'wl "wl" "Wanderlust" t) (autoload 'wl-draft "wl-draft" "Write draft with Wanderlust." t)
.emacs に必要なのは以上です。
Wanderlust では起動時に .wl ファイルが読み込まれます。 SMTP (送信) サーバ、リファイル (メールのフォルダへの振り分け) などの設定はこのファイルでおこないます。
SMTP サーバの設定(setq wl-smtp-posting-server "xxx.xxx.jp")
まずは、送信サーバの設定をしましょう。受信サーバは、Wanderlust では、.forlders というまた別のファイルで指定することになります。 自分の送信サーバを .wl ファイルに上記のように記述します。 そうそう、.wl ファイルがなければ新しく作ってください。 作り方は... ここまでくればもう大丈夫ですよね(^_^;) ひとつ、日本語を使う場合、文字コードを iso-2022-jp にしておいてください。
あと...(setq wl-local-domain "xxx.xxx.jp") (setq wl-from "\"Your Name\" <foo@xxx.xxx.jp>")
wl-local-domain には、自分のマシンのホスト名を設定します。 また、wl-from には、メールを受信した相手の From に表示される文字列を " " で囲んで、その後に自分のメールアドレスを <> で囲んで 指定します。" はエスケープしないとだめなので、\ を手前においてます。 このあたりは、詳しくは Wanderlust のマニュアルを参照してください。
確認(setq wl-interactive-exit t) (setq wl-interactive-send t)
上の行が終了時の確認、下の行が送信時の確認です。これを記述しておけば、 終了、メール送信のときにそれぞれ確認のメッセージが表示されます。
サマリ表示(setq wl-auto-select-first t) (setq wl-auto-select-next t)
終了時の確認とか、表示に関するものです。
送信(setq mime-edit-split-message nil)
送信のときサイズが大きなファイルは、 デフォルトで分割されるようになっています。 一括で送信したい場合は、この一行を加えることで、分割されなくなります。
Wanderlust を展開したところの samples フォルダの ja の下に、 dot.wl というサンプルファイルがあります。295 行目、 返信先の設定あたりからは、とりあえずそのままコピペでもよいでしょう。
ハイライトあと、ハイライトの設定については、ユーザマニュアルの 「Wanderlustのカスタマイズ」の「ハイライトの設定」に書かれているので みてみましょう。また、ウェブを探せば、defface (色などを指定するのに使用するものらしい、あまりよくしりません) を使用した方法もあるようです。 バージョン 2.4 のころには、サンプル dot.wl に ハイライトの設定が含まれていたので、そのバージョンをダウンロードして、 コピーしてみるのも良いのではないでしょうか ?
Wanderlust ではアドレス帳を、.addresses というファイルに作成します。 同様に dot.addresses というサンプルファイルが含まれていますので、 それを参照してみると良いと思います。 一行にアドレス、あだ名、本名という順に並べます。 アドレス帳に登録されたメールアドレスからメールを受信すると、 受信メールの一覧に表示されるときに、あだ名が使用されます。 また、メールを送信するときに、To: に補完を用いて入力すると、 本名のほうが使用されます。
xxx@xxx.jp "あだな" "本名"
[ Last modified: Thu Sep 26 21:12:47 2002 ]