2.4.2 基本的な編集操作

編集は、当然矢印キー、backspace、delete をもちいるのが基本かもしれませんが、 はじめにいったように、Emacs ではより複雑な編集もキーボードのみでおこなえます。 基本的なものには次のようなものがあります。

C-d

カーソル上の文字の削除

C-k

行削除

次に、リージョン ( 領域 ) についてですが、Emacs では、 ある領域を指定しておき、その範囲に対して操作をおこなえます。 リージョンは、C-SPC ( Ctrl キーを押しながらスペースキー ) を押すことで、始点を決定します。そして、終点はというと、 現在のカーソルの位置です。始点を決定後、カーソルを移動させると、 その移動後の点が領域の終点になります。 リージョンに対する操作には次のようなものがあります。

C-w

リージョンの文字を削除する ( カット )。

M-w

リージョンを一時的に保存する ( コピー )。

C-x r k

リージョンを矩形領域として削除する。

C-y

貼り付け ( ペースト )

C-x r k のような表記は、Ctrl キーを押しながら x を押した後、 Ctrl キーは離して r、k を順にタイプすることを意味します。 なお、C-k や C-w、M-w をおこなった文字列は、 現在のカーソル位置に C-y によって貼り付けることができます。 これは、ペーストなどと呼ばれますが、Emacs では、ヤンクと呼ばれます。 同様にカットは、Emacs では キルと呼ばれます。

これ以外にもいろいろと編集に便利な機能が用意されています。 なお、基本的な操作は、チュートリアルによっても練習できます。 チュートリアル実行には、C-h t を実行します。