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基本操作編

5.1 ファイル操作

Emacs を使っていく上でもっとも基本的なファイル操作について説明します。 ファイルを開く、保存する、といった操作です。Meadow でも Mac OS X で Emacs を使っている方も、以降の操作はすべて Emacs 共通です。 Emacs にはメニューも用意されていますが、キーボードで操作できるようになって、 そのすばやい操作をマスターしてください。

用語メモ

Emacs に関する説明をおこなう上で、次の用語はおさえておいてください。

用語メモ
用語意味
フレーム Emacs のウインドウのことをフレームといいます。 Windows などでは、複数のフレームを開くことは、 複数の Emacs のウインドウが開かれている上体と同じです。
バッファ ファイルを編集する領域のことです。Emacs を起動してすぐの状態では、*scratch* という名前のひとつのバッファが フレームに表示されます。
ミニバッファ Emacs のフレームの下部に表示される部分で、ファイル名の入力など、 コマンド実行時に使用します。

Emacs の終了

やっぱりはじめにやっておかないといけないのは、 終了の仕方です。Emacs を終了させるときは、 C-x C-c で終わります。 これは、Ctrl キーを押しながら x、続いて一旦 Ctrl キーを離して、 続いて Ctrl キーを押しながら c キーをタイプすることを意味しています。 これで Emacs を終了することができます。もし、編集中のファイルなどがある場合は、 保存の確認のメッセージが表示されます。

Emacs の終了
キー操作役割
C-x C-cEmacs の終了

コマンドの中止

Emacs では、すべての命令はキーボードからの入力でおこなえます。 このため、うっかりキー操作を間違えると意図しないコマンドが実行され、 ミニバッファに何か尋ねられているがどうすればよいかわからない、 といったことが起こるかもしれません。 ぜひ覚えておきたいのは、C-g です。 これは、コマンドの実行を中止します。もし、誤ったキー操作により、 よくわからないことが起こったときには、とりあえず C-g を数回タイプすると、逃げることができます。

コマンドの中止
キー操作役割
C-gコマンドの中止

基本的なファイル操作

では、基本的なファイル操作についてまとめます。

基本ファイル操作
キー操作役割
C-x C-fファイルを開く。
C-x C-sファイルを上書きする。
C-x C-wファイルに保存する。

とりあえず、3 つだけあげてみました。これだけ知っていれば、 ファイル操作はできるでしょう。

ファイルを開くには、C-x C-f をタイプします。 すると、Find file: と開くファイルを聞いてきます。ここへファイル名を入力して、 Enter をタイプすればファイルが開きます。 ちなみに、ここでは、ディレクトリの区切りに / を使えばよいでしょう。 \ でも可能ですが、/ に置き換えられるようです。 なお、存在しないファイル名を入力した場合、 次のセーブ時にそのファイルが新しく作成されます。 たとえば、Find file: に対して存在しないファイル名 nonexist.txt を入力し、 編集のあと、C-x C-s で上書き保存を行うと、新しく、nonexist.txt が作成されそこに編集内容が保存されます。 保存をおこなうまで (Find file: に対する入力だけでは) ファイルは作成されません。

編集中のバッファを新たなファイルとして保存したい場合は、C-x C-w により、ファイル名を指定して保存します。もし、 ここで既存のファイルを指定した場合、上書きするかどうか確認されます。

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