JDEE では、Emacs の Customize により、設定を行います。 ここでは、基本的な設定を完了するための情報を取り上げます。
Emacs では設定を .emacs ファイルをはじめとする、Emacs Lisp で記述したファイルに書いてきました。 最近では、Emacs には Customize という設定のためのユーザインタフェースが備わっています。
パッケージによっては、この Customize を使用して そのパッケージの提供する機能についての設定手段を提供しているものがあります。 JDEE もそのひとつで、基本的に Customize を使用してその振る舞いを変更します。
実際に設定を行うには、jde モードで、メニューから、JDE -> Project -> Options にある項目のいずれかを選択します。 設定項目によりいくつかにメニューが分類されているわけです。
ここでは、以下の基本的な設定を行うことにします。
JDEE は Emacs からプロジェクトのビルドや実行を可能にします。 このとき、開発環境を使用するわけですが、 JDEE に使用する開発環境を教えてあげる必要があります。 JDEE は単に java や javac コマンドを実行するだけではありません。 必要に応じて、Java パッケージから、クラスやメソッドを検索することもあります。 したがって、JDK の場所を指定する必要があるわけです。
JDEE では複数の JDK を登録しておき、それを切り替えて使用できます。 JDE -> Project -> Options -> General をメニューから選択し、 基本的な設定を行うために Customize を起動します。
Jde Jdk Registry という項目を探し出し、Version と Path をペアで追加します。 ひとつでも、複数でも好きなだけ登録します。
新しい Jdk を登録する再は、"INS" をクリックし、続いて、Version にバージョン番号を、Path に JDK のインストール先のパスを指定します。 Windows では、パス区切りに "/" を使用するのが無難でしょう。
登録が終われば、次は、そのうち使用する JDK を選択します。
なお、Jde Jdk Registry を編集して直後は、 Jde Jdk に選択肢が表示されないかもしれません。 いったん保存し、再度 JDEE の設定を読み直す必要があるでしょう。 バッファ先頭の "Save for Future Sessions" をクリックし、"Finish" により Customize を終了させ、一度 Emacs を再起動して Customize を起動します(もっと簡単にできるだろうけど)。 そうすれば、Jde Jdk Registry が正しく設定できていれば、 Jde Jdk の項目に選択肢が現れるでしょう。 使用する JDK をクリックします。
カスタマイズを終了する前に、
バッファ先頭の "Save for Future Sessions" をクリックし、
.emacs に保存します。"Finish" により Customize を終了してください。
もし、間違えて編集してしまった場合などは、一度バッファを破棄 (
簡単ですが、本当に必要な最低限の設定はこれだけです。