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初期設定編

3.3 Mac OS X プリインストール Emacs 21

Mac OS X では、ターミナルで使用できる Emacs 21 がプリインストールされています。ターミナルが日本語に対応していない ようだったので、ほとんど使用するのをあきらめていたのですが、 使用できるとのご指摘をいただきました。 http://homepage3.nifty.com/toshi3/osx2t.html に紹介されています。 ここでは、実際に Mac OS X 10.3 (Panther) で確認しましたので、 まとめておきます。

ターミナルの設定

Emacs をターミナルで使用するということは、 ターミナルにて日本語入力できるようにする必要があります。 初期設定では、ターミナルで日本語の入力ができません。そこで、 以下のようにホームディレクトリの .inputrc を作成し、 ターミナルで日本語入力ができるようにします。bash の readline を日本語に対応させています。

~/.inputrc
set convert-meta off set meta-flag on set output-meta on

さらに、ターミナルの「ウインドウ設定...」メニューを選択し、 「エミュレーション」の項目にある「非 ASCII 文字をエスケープする」 のチェックを外します。

ターミナルの設定 : エミュレーション

また、「ディスプレイ」の項目にある、「文字セットエンコーディング」 で EUC を選択します。

ターミナルの設定 : ディスプレイ

Emacs 側の設定

Emacs 側ではコーディング関連の設定が必要です。 set-language-environment では駄目なようです。

~/.emacs
(set-default-coding-systems 'euc-jp) (set-keyboard-coding-system 'euc-jp) (set-terminal-coding-system 'euc-jp) (set-buffer-file-coding-system 'euc-jp)

これで準備が終わりました。ターミナルで emacs を起動してみてください。 ことえりを使って日本語が入力できるはずです。

プリインストール Emacs 21 で日本語

補足

上の図では、画面の色が白くなっていますが、実は、これビルドした Emacs21 用の設定が読まれてしまっています。とりあえず、 言語とエンコードの設定部分だけ分けたのですが (-_-;)。 今回は Emacs のバージョンによる設定ファイルの分類をしています。その方法については、 設定ファイルの読みわけをご覧ください。

試しに SJIS のファイルを作成し、保存した後、開くと文字コードの 自動判別がうまくいかないようで、この場合は、C-x return c で shift-jis-mac としてから、C-x C-f でファイルを開きなおす必要があります。 これは Emacs 側の問題ですから、当然「文字セットエンコーディング」を Shift JIS にしても解決しません。ビルドしたほうの Emacs 21 では正しく判別されました。

ターミナルのディスプレイを EUC-JP を設定するため、ls -v により、 UTF-8 で扱われる日本語ファイル名が正しく表示されなくなってしまいます。 必要なら、ウインドウ設定のダイアログを起動して表示エンコーディングを 変更しながらやらなくてはならないのでしょうか...。自動判別のターミナル とか作れないかな...

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