Vine Linux 3.1 がリリースされました。 インストール後の設定について間単にまとめておきます。 あくまで、自分の環境で気づいた点に限ります。 インストール作業や基本設定については、Vine Linux のマニュアルを参照してください。
なお、筆者使用の以前のバージョンは Vine Linux 2.6 です。 したがって、以前のバージョンについての記述がある箇所は 2.6 に対してです。3.0 ではすでに変更されているものがあるかもしれません。
これまでの Vine Linux では、kon を使用して、 コンソール日本語を表示していました。 バージョン 3.1 では、フレームバッファコンソールを使用します。 フレームバッファコンソールを使用すると、特に以前のように kon を起動することなく日本語を表示できます。
フレームバッファコンソールを使用するには、Linux 起動時にカーネルオプションとして、以下のいずれかを指定します (Vine Linux 3.x Tips より)。
解像度 | オプション |
---|---|
640 x 480 (8bpp) | vga=0x301 |
800 x 600 (8bpp) | vga=0x303 |
1024 x 768 (16bpp) | vga=0x317 |
一度起動時にオプションを指定して、正しく動作すれば、以降は lilo に指定しておくと良いでしょう。それには、/etc/lilo.conf に使用するオプションを追加します。 以下では、1024x768 の解像度を使用することを指定しています (赤字部分)。 赤字部分以外はお使いの環境によって異なると思いますので、 編集しないようにしてください。
インストール後は不要なサービスを停止しておきます。 サービスの停止は以下のコマンドを使用します。
ServiceName には、停止するサービスを指定します。 portmap や postfix など、使用しないものをストップします。 portmap は一般に NFS を使用するときに使用します。postfix はメールサーバです。 これらが必要ないときはセキュリティの面でも停止をお勧めします。
そのほかにも使用しないサービスが起動していた場合は停止すると良いでしょう。 各サービスの詳細は、Vine Linux のマニュアルや、 ウェブを検索して調べてみてください。
なお、本当に必要の無いものであれば、 パッケージごとアンインストールすることも考えられます。 postfix をアンインストールするには、以下のようにします。 RPM コマンドの詳細については man コマンドやウェブを検索して調べてみてください。
使用しているのは Intel 845GE 搭載マザーボードのネットワークですが、 たまに、起動後ネットワークに接続できない現象が発生しました。 原因はリンク速度で、接続している HUB が 100Mbps サポートに対し、 ネットワークドライバの自動設定が 10Mbps に設定されていたのが原因でした。 リンク速度は /var/log/messages のログよりわかります。
ドライバには、e100 が使用されていますが、ドライバオプションを指定することで、 速度を指定できます。以下のように、/etc/modules の e100 の指定の次の行で、 オプションを指定します。
詳細は、 Intel の Linux ドライバについての Readme を参照してください。Readme より、指定値は以下のとおりです。
値 | 意味 |
---|---|
1 | 10Mbps half duplex |
2 | 10Mbps full duplex |
3 | 100Mbps half duplex |
4 | 100Mbps full duplex |
次回以降のドライバロードからは、100Mbps に設定されます。