ソフトの説明やマニュアル作りに欠かせない機能、 そう画面のキャプチャをおこなう方法です。Grab を使用する方法と、 ショートカットキーを使用する方法、さらにコマンドを実行する方法があります。
Mac OS X にははじめからユーティリティソフトとして Grab というソフトが入っているようです。アプリケーションフォルダの Utilities の中にある Grab を起動します。
メニューから「取り込み」> 「選択部分」を指定すると、 マウスドラッグで範囲を選択することができる。 キャプチャー下画像がウインドウで開くので、「ファイル」から 「保存」を選択して、TIFF 形式で保存できる。
スクリーン全体をキャプチャーしたければ、「取り込み」メニューの 「スクリーン」を選択すると良い。
ほかにも、タイマーを選択すると 10 秒後のスクリーンをキャプチャーできる。 上のキャプチャーのように、メニューをとりたい場合などはこれを使う必要がある。 なぜなら、キャプチャーのための操作をするとメニューは閉じてしまうからである。
手もとの PowerBook のキーボードには Print Screen のようなキーはない。 別のソフトを使わない場合はこの Grab を使用することになりそうだ。
なお、スクリーン全体やタイマを用いてキャプチャする場合は、 マウスカーソルの種類を指定してキャプチャすることもできる。 標準ではマウスカーソルはキャプチャされない。 マウスカーソルの種類は、「グラブ」> 「環境設定...」 で選択できる。 選択範囲のキャプチャでは、キャプチャの瞬間に選択範囲にカーソルが 入ることはないので関係ない。下は ? カーソルを指定してキャプチャした場合である。
画面やウインドウのキャプチャはキーボードショートカットでも実行可能です。 このショートカットについては Mac ヘルプの「画面を撮影するためのショートカット」 に記述されています。
キー | 意味 |
---|---|
コマンドキー + shift + 3 | 画面全体をキャプチャし、PDF としてデスクトップに保存 |
コマンド + shift + 4 | 任意の領域をキャプチャし、PDF としてデスクトップに保存 |
コマンド + shift + 4 , space | ウインドウをキャプチャし、PDF としてデスクトップに保存 |
コマンド + shift + 4 をタイプするとカーソルが変わり、 ドラッグによってキャプチャ領域を決定します。 ここでドラッグを行わずにスペースキーを押すと、 カーソルがカメラに変わり、ウインドウを選択できるようになります。 なお、これらのショートカットを使用する際にコントロールキーも一緒に押すことで、 デスクトップに PDF として保存する代わりに、クリップボードに保存できます。
コマンド + shift + 4 の後にキャプチャ操作を中止するには Esc キーを押します。
この方法では、カーソルキーはキャプチャできないようですので、 カーソルもキャプチャに含めたい場合は Grab を使います。
さらにあります。コマンドによるキャプチャも可能です。screencapture コマンドにより画面をキャプチャできます。スクリプトで撮影したい場合 ( どんなケースだろう...??) などには有用です。
引数に以下のオプションを指定できます。以下はオプションの一部です。 オプションのリストは screencapture とコマンドを打ち込んで実行すると 表示されます (ヘルプを表示するオプションは無く、 誤った使い方をすると表示されます)。 また、-c オプションを使用しない場合は、 オプションの後に PDF の保存ファイル名を指定します。
オプション | 効果 |
---|---|
-i | 上記のコマンド + Shift + 4 による操作と同様 |
-c | キャプチャ結果をクリップボードに保存 |
-m | 画面全体のキャプチャ |
-x | キャプチャ時のサウンドを鳴らないようにする |